本革製の薄マチ財布に代表される、こだわりの素材と匠の技の融合。このふたつを徹底して追求することで、これまでファーロはレザーブランドとして独自の地位を確立してきました。私たちが当初から大切にしてきた人の温もりを感じさせる上質さは、いまだにマーケットにおいて重要視されるものづくりの本質です。
しかしながら価値観の多様化が進むにつれ、人々はものづくりの本質という枠のなかに、よりストレスなく自分らしい生活を送るために心地よさや便利さという概念を加えるようになります。そんな流れを受けて、私たちは考えました。「これから先、ファーロはどこへ向かうべきなのか?」と。
上質さ、クラフトマンシップ、機能、そして心地よいか否か。自分たちの足跡、そして時代のニーズを辿っていくうちに気づいたのは、躍進のきっかけとなったあの薄マチの財布は“実は卓越した職人技によって付加された薄さという機能だったのでは?”というひとつの答えでした。
ファーロは2020年秋、素材へのこだわりやクラフトマンシップはそのままに、必要にして十分な機能とミニマルなデザインとを融合させたプロダクトをクリエイターに向けて創造するライフスタイルブランドへと生まれ変わりました。
現代はひとりひとりが自分たちに合ったライフスタイルをクリエイションする時代。より豊かな毎日とは?、自分らしいあり方とは?そんな、日常の些細な疑問を解決しようとする行為自体がクリエイティブであり、自分らしいあり方を求め続けるすべての人たちを私たちはライフスタイルクリエイターと定義づけました。“皮”が鞣しを経てより扱いやすい“革”になるように、私たちのプロダクトが傍らにあることで、すべてのライフスタイルクリエイターの毎日がより過ごしやすくなりますように。